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第21回
お父さんはなぜか食卓で倒れる ─ 食後低血圧

2018/08/01
村川 裕二(帝京大学溝口病院)

 「たおれてのちやむ」
 いかなる意味か?
 <倒れる→重病→病床で病む>か。
 と思っている国民が50%。
 漢字で書けば、「斃れて後已む」。
 いにしえの有名な言葉。 
 「努力を<やめる>のは、命尽きるとき」という意味。
 武田鉄矢の<母に捧げるバラード>を思い出す。「死ぬ気で働いてみろ」とか「休みたいと思うな」みたいなセリフがありました。
 かくして脈絡は薄いけど、今回は「お父さんはなぜか食卓で倒れる」という話。

舞台設定

 孫の1歳の誕生日。
 和光市に住む長女一家が文京区大塚の実家に帰る。
 手作りのごちそう+ケンタッキー12ピース。
 盛り上がって1時間。
 立ち上がったお父さん72歳がヨロヨロっとなって、意識不明。
 救急車で都立大塚病院に搬送→着いたころには元気→頭部CTや心電図は正常。
 ……というのが食後低血圧。

食後低血圧の基本

 10分ほど意識不明でも、すぐに目は開く。
 後遺症は残らない。
 血圧の変動は下図のような感じ。

著者プロフィール

村川裕二(村川内科クリニック院長)●むらかわゆうじ氏。1981年東京大学卒。83年同大第二内科入局。89年関東中央病院内科、91年東京大第二内科助手を経て2003年帝京大附属溝口病院第四内科助教授。04年同教授。16年中央検査部教授を兼務。20年村川内科クリニック開院。

連載の紹介

村川裕二の「ほろよいの循環器病学」
某医学雑誌で10年以上、循環器病学の連載を続けてきた筆者の名コラムが、場所を移して“新装開店”。堅い話になりがちな最新医学の話題をゆるゆる、まったり解説。穏やかな語り口に引き込まれながら、読みふけってしまう。肩肘はらず、グラスを傾けながら、たそがれ時のお供に。イラストも筆者のオリジナル。

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