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医療機関は新型コロナのピークを迎えられるのか

2020/04/01
森井大一(大阪大学感染制御学)

 2月の中頃まで、日本は中国に次いで、最も多くの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者と向き合わなければならない高リスクの筆頭だった。それが、2月後半には韓国が、3月に入ってイタリアをはじめとするヨーロッパ諸国が、3月半ば以降はアメリカが、日本よりもはるかに大きなアウトブレイクに苦しむ事態となっている。これらの国々では、経済活動の多大な犠牲を払ってでも国民の外出を禁止し、国境を封鎖するなどかなり大胆な措置が取られている。それにも関わらず、一国あたりそれぞれ数千人の新規感染者と数百人の死亡者が日々報告される事態となっている。今のところ、日本の蔓延状況はかなりよくコントロールされているのだ(その要因はみんなの手洗いだと思っているが、それはまた機会を改めて論じることにしよう)。

著者プロフィール

森井大一(もりい・だいいち)●大阪大学大学院医学系研究科博士課程。2005年3月大阪大学医学部卒業、同年4月国立病院機構呉医療センター、2010年大阪大学医学部附属病院感染制御部、2011年米Emory大学Rollins School of Public Health、2013年7月厚生労働省大臣官房国際課課長補佐、2014年4月厚生労働省医政局指導課・地域医療計画課課長補佐、2015年4月公立昭和病院感染症科を経て今に至る。2018年から阪大病院の感染制御部医員も兼務。

連載の紹介

森井大一の「医療と経済と行政の交差点」
救急医として医師のキャリアをスタートさせた後、感染制御に越境し、公衆衛生を学んだ上で、厚生官僚を経験。現在はノーベル賞受賞で話題の行動経済学を医療に応用すべく研究を進める筆者に、 医療と経済と行政が交わる地点に立って思いの丈を語っていただきます。

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