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第24回
主訴<腹痛>の鑑別疾患をどう整理し理解するか

2019/01/25
望月 礼子(鹿児島大学病院救命救急センター)

 今回から救急搬送で非常に多い主訴<腹痛>を解説します。以前勤めていた二次救急病院の統計では、内因性の救急搬送で最も多い主訴でした(全体の11%)1)(関連記事:<呼吸困難>の超緊急疾患は6つ、全部言える?)。

救急医M 主訴<腹痛>の鑑別疾患をどう整理して覚えているかな?

研修医マモル <腹痛>って内科診断学の本では、部位別に整理して40~50もの鑑別疾患が書いてありますよね。鑑別疾患が多過ぎちゃうので、実際の診療で、患者さんからどう情報を集めたらいいのか分からず、正直、困っています。

救急医M では今日は、主訴<腹痛>における鑑別の進め方を勉強しよう! まず、図1に、救急科専門医10人の先生方に主訴<腹痛>の鑑別疾患を二次元鑑別シートに5分間で記入してもらった結果を示します。疾患名の右の数字は、10人中何人が記載したかを示します(図1)。

図1 主訴<腹痛>で救急科専門医(n=10)が挙げた鑑別疾患 救急医は右上の疾患中心に鑑別を挙げていることが分かる。
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著者プロフィール

望月礼子(鹿児島大学救命救急センター・奄美プロジェクト特任講師)●もちづきれいこ氏。2007年大分大卒。自治医科大学附属病院の初期研修で臨床推論の奥深さに触れ、疾患の宝庫である救急へ。今後の夢は、緊急度・重症度の評価で重要な「レッドフラッグ」を救急隊や離島医療、一般市民に広めること。南極で皇帝ペンギンと語り合うこと。救急科専門医。

連載の紹介

患者到着前から始まるエマージェンシー臨床推論
時間との闘いである救急医療は患者到着前、すなわち救急隊からの病院連絡時から始まる。救急隊の情報を基に原因疾患を臨床推論し、患者到着と同時に適切な対応を提供する--。この目標を達成するために必要となる「救急ならではの思考プロセス」を、救急医の望月氏が独自作成した「二次元鑑別リスト」で見える化する。

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