日経メディカルのロゴ画像

精神科医が考える「いい精神科医」の選び方

2020/03/12
宮岡 等(北里大学医学部精神科学主任教授)

 多剤併用処方を中心に、精神科医療の問題点が多く指摘される中、「どうすればいい精神科医を見つけられるか」「今かかっている精神科医は大丈夫か」と質問される機会が増えた。
 
 筆者は自分の病院や神奈川県相模原市の施設でセカンドオピニオン外来を実施してきた。その中でこの処方は不適切であるという治療にも多く出合ったし、不適切とは言えないがもう少し違う方法があると考えたこともある。

 精神科クリニックについてはさらに気がかりな点がある。近年、大学医学部との関係が薄いクリニックが増えた。また、クリニックが所属する団体である精神科診療所協会への所属率は現状で50%にも達しておらず、医師会に所属する精神科クリニックの医師も極めて少ない。既に臨床に携わっている精神科医に勉強してもらう制度や充実した生涯教育制度が乏しいわけだ。外科などでは手術場面を複数の医療スタッフが見て、その医師の実力を評価できるが、精神科医療では、個人情報も関係して患者・医師以外のスタッフが診察を見て評価することも少ない。

著者プロフィール

宮岡等(北里大学医学部精神科学主任教授)●みやおかひとし氏。慶應義塾大学卒。東京都済生会中央病院精神科、昭和大学精神科を経て1999年から現職。2015年7月から2020年3月まで北里大学東病院院長(兼務)、2017年7月から2019年6月まで神奈川県医師会理事。2020年4月から北里大学病院長補佐を兼ねる。

連載の紹介

宮岡等の「精神科医のひとりごと」
精神疾患患者の増加に伴い、精神科診療に関わる医療従事者は今後ますます増えていきます。精神科医はもちろん、精神科以外の医療従事者にも知っておいてほしい精神医療の現状や課題を、筆者が伝えます。

この記事を読んでいる人におすすめ