筆者は精神科の閉鎖病棟や隔離室を有する大学病院精神科に勤務しているため、精神科入院病床を持たない総合病院精神科医や精神科クリニックから入院治療の依頼を受けることが多い。しかし症状や家族の状況から、まだまだ外来治療が可能であると判断し、私自身が外来で治療を継続することが少なくない。「この状況であれば、もう少し外来治療が可能ではないか」と紹介医に連絡したこともあるが、「自分の外来では無理」と言われたり、「入院を頼んでいるんだ!」と怒ったような口調で言われたりもした。

 以前のように地域の医師同士が顔見知りであり、気軽に話せるという地域医療は、少なくとも筆者の周辺では薄れている。近隣に全く知らない、会ったこともない精神科医が開業していることが多いため、こういったすれ違いが起こる。

入院させたがる精神科医に抱く疑問の画像

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