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体に表れる心の問題
身体化障害と転換性障害と虚偽性障害と詐病の違いは?

2017/11/06
宮岡 等(北里大学医学部精神科学主任教授)
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 「交通事故に遭った後、左手が動かないと訴えるが、それを説明できるだけの所見がない。補償の問題も複雑になっていると聞いているが、嘘をついているのだろうか」――。あるとき、整形外科医にこう質問されたことがある。身体各科で見られる身体症状で、対応する他覚的な身体病変が認められない時、身体化障害、転換性障害、虚偽性障害、詐病などの鑑別が必要と書かれていることが多いが、その特徴や診断方法は分かりにくい。これらについては歴史的に複雑な議論があるが、今回は、身体科の医師に最低限理解しておいてほしいことを、やや教科書的になるが、取り上げたい。

著者プロフィール

宮岡等(北里大学医学部精神科学主任教授)●みやおかひとし氏。慶應義塾大学卒。東京都済生会中央病院精神科、昭和大学精神科を経て1999年から現職。2015年7月からは北里大学東病院院長を兼務する。2017年7月から神奈川県医師会理事。

連載の紹介

宮岡等の「精神科医のひとりごと」
精神疾患患者の増加に伴い、精神科診療に関わる医療従事者は今後ますます増えていきます。精神科医はもちろん、精神科以外の医療従事者にも知っておいてほしい精神医療の現状や課題を、筆者が伝えます。

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