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連載第3回 (8/1 訂正)
ピークフローメーターで自己管理を徹底

2006/07/24

 喘息治療では、医師の的確な診断治療と同時に、患者自身が喘息の状態を知り、自己管理することが非常に重要だ。

 自己管理のためには、患者が喘息を正しく理解することが必要であるため、医師は吸入ステロイド薬を中心とした喘息治療の考え方、他の治療薬の使い方、発作時の具体的対応、日常生活の管理などについて、適切な患者教育を行わなければならない。

自己管理の鍵を握るピークフローメーター
 喘息の自己管理において、症状のみからの判断では、自分では良いと思っていても悪い場合があったり、悪くなっていても気付かない場合があったりと病状を過小評価しがちになる。そのために、正確な病状評価ができるピークフローメーターPEF)の測定を勧めている。

 PEF測定の意義については表1に示す通りで、喘息の状態を数字で客観的に評価でき、病状の把握、治療指針に役立つ意義は大きい。PEFは、朝夕の2回または朝昼夕の3回、毎日ほぼ同じ時間に測定して日記に記載する。PEFが予測値または自己最良値の80%以上はグリーンゾーン(安全)、50~80%はイエローゾーン(要注意)、50%以下はレッドゾーン(要警戒)と、分かりやすくゾーン別に判断し、それぞれの状況における対応を患者ごとに指示しておくことが大切である。

著者プロフィール

宮川 武彦(宮川医院院長)●みやがわ たけひこ氏。1969年東邦大卒。70年岐阜大医学部第一内科勤務。72年国立療養所岐阜病院(現国立病院機構長良病院)で喘息外来を担当。78年に岐阜市で宮川医院を開業。

連載の紹介

【臨床講座】喘息治療のツボ
過小評価しがちな喘息の診断のポイント、治療の中心となる吸入ステロイド薬とその併用薬の使い方、自己管理を成功させるための患者指導—。シンプルで効果的な喘息治療を進めるためのアドバイスをお届けします。

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