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FOCUS◎東京都COVID-19モニタリング会議
抗体カクテル療法、「軽快95%」は明るい兆し

写真1 分析結果を報告した東京iCDC専門家ボードの座長を務める賀来満夫氏(9月9日に開催された東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議から)

 2021年9月9日に開催された東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、抗体カクテル療法の実施状況が報告された。投与から14日以上たっている420例の投与後の経過を分析したところ、9月3日時点で「軽快」と判断された患者は400例(95.2%)に上った。多くの改善例が出ていることは、今後のコロナ対応において明るい兆しと見てよさそうだ。

 分析は、都内の116医療機関から報告された1048例のうち、投与後14日以上経過した420例を抽出して行われた。

 まず投与後の経過を見たところ、「軽快」が400例(95.2%)と多く、「非改善」は19例(4.5%)にとどまった。死亡は1例(0.2%)だった。「軽快」は、投与後に重い有害事象がなく、軽快と報告された患者。「非改善」は、投与後に酸素投与が必要になるなど悪化した例や「軽快」との報告がなく入院継続中の患者と定義されている。死亡例については、60歳代の基礎疾患がある男性だったことが報告された。

著者プロフィール

三和護(日経メディカル編集委員)●みわ まもる。1984年筑波大学大学院医科学修士課程修了。同年日経BP入社。感染症や循環器領域をはじめ、診断エラー学、医師患者関係、心不全緩和ケアなど幅広いテーマに取り組む。共著に『期待されるシルバービジネス』(ダイヤ財団新書)『バイオバンクの展開』(上智大学出版)。

連載の紹介

三和護が迫る「COVID-19の核心」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全体像を俯瞰。COVID-19対応の問題点に迫り、その解決のために今、何をすべきなのかを考えます。

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