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解説◎日本在宅ケアアライアンスがプロトコール更新
コロナ自宅療養者へのステロイド事前処方に言及

写真1 新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール(第4版)

 日本在宅ケアアライアンス(理事長・新田クリニック院長の新田國夫氏)は2021年8月25日付で、『新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール』を更新し第4版として公開した。プロトコールは、自宅で療養しているCOVID-19陽性者(自宅療養者)に対して、必要な医療を「適時適切に行うための標準的なプロトコール」をまとめたもの。今回の更新では、ステロイド薬の事前処方に言及した点が注目される。

 日本在宅ケアアライアンスは、感染が急拡大している時期にフォローアップや入院調整に時間がかかり、結果として自宅などにおいて必要な医療が提供できない事例が生じている事態を問題視。自宅療養者が感染拡大局面においても必要な医療を受ける機会を逃すことのないようにするために、「実践的医療提供プロトコール」をまとめ、第1版を5月18日に発表している。

 プロトコールは、診療面の手順をまとめた「診療プロトコール」と、必要な医療の提供を実現するための手順・連携体制を整理した「体制プロトコール」の2つからなる。

 「診療プロトコール」は、全体的な診療の流れを提示(図1参照)。その上で「実際の訪問の流れ」を示し、「問診すべき事項」「バイタルサイン測定」「訪問看護」「血液検査」「輸液療法」「酸素療法」「ステロイド薬の投与」「深部静脈血栓症の予防・治療」などについて解説している。このほか発熱や咳嗽、嘔気に対する対処療法をまとめ、緩和ケアについても言及している。

図1 診療プロトコールダイジェストver4

著者プロフィール

三和護(日経メディカル編集委員)●みわ まもる。1984年筑波大学大学院医科学修士課程修了。同年日経BP入社。感染症や循環器領域をはじめ、診断エラー学、医師患者関係、心不全緩和ケアなど幅広いテーマに取り組む。共著に『期待されるシルバービジネス』(ダイヤ財団新書)『バイオバンクの展開』(上智大学出版)。

連載の紹介

三和護が迫る「COVID-19の核心」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全体像を俯瞰。COVID-19対応の問題点に迫り、その解決のために今、何をすべきなのかを考えます。

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