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コロナ「みなし陽性」の取り扱いで右往左往の現状報告

2022/03/04
三浦和裕(三浦医院院長)

 前回のコラムで1日の陽性者数が十人程度と書いたが、30人を超える日も出てきた1 月のある日。厚生労働省は、自治体ごとの判断で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のいわゆる「みなし陽性」を認めてもよいという事務連絡を出した。

 みなし陽性とは、1)自主検査で陽性もしくは、2)濃厚接触者となった場合──に、検査を実施せずに「疑似症患者」として届け出るというもの。これを受け、東京都だけでなく、多くの自治体が、「みなし陽性」による対応を認めた。

 医療機関としては、抗原検査キットやPCR検査の不足が言われている中で無駄な検査が避けられるというメリットがある。検査を行わないと検査料や判断料をもらえないのに、発生届は書かなくちゃならないという負担が残るけど、そんなこと言っていられない。税金の無駄遣いも減ると思って頑張るよ。ただ、ちょっと問題がある。

著者プロフィール

三浦和裕(三浦医院院長)◎みうら かずひろ氏。2004年帝京大卒。東京警察病院、聖マリアンナ医科大などを経て、2012年より現職。2017年より品川区医師会理事。日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本外科学会認定登録医、がん治療認定医。

連載の紹介

三浦和裕の「地区医師会感染症担当理事のホンネ(折々グチ)」
品川区医師会理事で、感染症も担当する三浦氏。普段、医師会では感染症関連の仕事は皆無だったのが、新型コロナの流行により、区内のPCRセンターの立ち上げなどに奔走し、いつの間にか、日々更新される新たな通知などを熟読し、医師会員向けに整理し直して発信する立場に。そんな三浦氏が、行政やら日本医師会、東京都医師会、学会からの膨大な情報を通読し、自身も発熱患者の診療の最前線に立つ中で感じたこと、疑問に思うこと(時々は愚痴も)を発信します。

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