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コロナの発生届と健康観察で3万円の協力金!

2022/01/19
三浦和裕(三浦医院院長)

 東京都は、12月末、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性の自宅療養者の健康観察を医療機関が担った場合に協力金を支給すると発表した(都の関連サイト)。自院の受診患者に対してSARS-CoV-2検査を実施し陽性で、自宅療養となった患者に対しては、症状が悪化していないかなど、患者と連絡を取り続ける診療所医師は存在した。しかし、そのそのとき特に症状がない場合は、オンライン診療の対象ともならず、診療所は無収入だった。

 それに対して、東京都が協力金を支給することになり、これまでボランティアとして頑張ってきた医療者の努力が評価されたわけで、歓迎したい。オミクロン株により患者が急増しており、以前と同じスキームでやっていれば、保健所の機能に目詰まりが生じるのは必至。そうならないよう、今まで保健所が担っていた陽性者の健康観察を医療機関が行いやすくしたわけだ。

 これを受けて、東京都医師会が感染者の健康観察事業を開始するとも発表している(関連記事:都医師会がコロナ陽性者の健康観察事業を開始)。

 協力金がそれなりに高額なので、医療機関にとってはたいへんウェルカムな制度だからだろう(表1)。HER-SYSを利用して発生届を作成し、健康観察を実施した場合は、自宅療養者1人当たり3万1200円を支給してもらえるとのこと。往診した場合は、1万5100円が加算されるという。健康観察期間中は、1日1回電話で健康状態を確認する必要があり、これは平日以外の休日や休診日も続けることが条件だが、医師が電話する必要はなく、看護師などのスタッフにその業務をお願いできるとある。

表1 都による協力金の支給額

著者プロフィール

三浦和裕(三浦医院院長)◎みうら かずひろ氏。2004年帝京大卒。東京警察病院、聖マリアンナ医科大などを経て、2012年より現職。2017年より品川区医師会理事。日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本外科学会認定登録医、がん治療認定医。

連載の紹介

三浦和裕の「地区医師会感染症担当理事のホンネ(折々グチ)」
品川区医師会理事で、感染症も担当する三浦氏。普段、医師会では感染症関連の仕事は皆無だったのが、新型コロナの流行により、区内のPCRセンターの立ち上げなどに奔走し、いつの間にか、日々更新される新たな通知などを熟読し、医師会員向けに整理し直して発信する立場に。そんな三浦氏が、行政やら日本医師会、東京都医師会、学会からの膨大な情報を通読し、自身も発熱患者の診療の最前線に立つ中で感じたこと、疑問に思うこと(時々は愚痴も)を発信します。

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