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かかりつけ医は知らされない、その患者が変異株陽性か否かを

 読者の皆さんはゴールデンウイークをどう過ごされましたか。どこにも行けないので、私は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株についていろいろ調べてみた。

 従来株よりも感染しやすい可能性がある「N501Y」が注目されている。N501Yの変異は、英国で確認された変異株(VOC-202012/01)、南アフリカで確認された変異株 (501Y.V2)、ブラジルで確認された変異株(501Y.V3)、フィリピンで確認された変異株が有している。また、VOC-202012/01や501Y.V2では、重症化しやすい可能性も指摘されている。

 一方、英国などで広がったものとは異なる変異株が有する「E484K」では、従来株よりも、再感染しやすくなる可能性やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている。この変異は南アフリカ変異株(501Y.V2)、ブラジル変異株 (501Y.V3)、フィリピン変異株が有しているそうだ。

 現在国内では、VOC-202012/01, 501Y.V2, 501Y.V3の3つの変異株(総称はVOC:variants of concern)の流⾏が懸念されており、実際、各地で変異株感染者の割合が上昇している。急速に従来株から変異株への置き換わりがおきつつあるんだって。厚生労働省では、新型コロナウイルスのゲノムを解析し、変異の状況を監視しており、本邦⼊国前 14 ⽇以内に英国や南アフリカ共和国に滞在歴がある⼊国者の健康フォローアップおよび SARS-CoV-2 陽性者の情報・検体送付の徹底を求めている。

著者プロフィール

三浦和裕(三浦医院院長)◎みうら かずひろ氏。2004年帝京大卒。東京警察病院、聖マリアンナ医科大などを経て、2012年より現職。2017年より品川区医師会理事。日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本外科学会認定登録医、がん治療認定医。

連載の紹介

三浦和裕の「地区医師会感染症担当理事のホンネ(折々グチ)」
品川区医師会理事で、感染症も担当する三浦氏。普段、医師会では感染症関連の仕事は皆無だったのが、新型コロナの流行により、区内のPCRセンターの立ち上げなどに奔走し、いつの間にか、日々更新される新たな通知などを熟読し、医師会員向けに整理し直して発信する立場に。そんな三浦氏が、行政やら日本医師会、東京都医師会、学会からの膨大な情報を通読し、自身も発熱患者の診療の最前線に立つ中で感じたこと、疑問に思うこと(時々は愚痴も)を発信します。

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