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東京都発熱相談センター編
大事なことは、いつも金曜日に知らされる…

 あれは、金曜日、10月30日の夕方だった。
 私は、テレビで小池百合子東京都知事の会見を観ていた。 

 品川区保健所の職員から「東京都発熱相談センター」の開設に伴い、都知事が「発熱対応医療機関を区のHP上に公開する旨を発言するかもしれない」と耳打ちされていたからだ。しかも、「診療・検査医療機関」登録時の情報を使うようだという。この登録時、その内容は一般には公開しないことが大前提とうたわれていたにもかかわらず、だ。

 実際、小池都知事は「発熱対応医療機関を医師会のホームページ上に公開する」と公言。

 しかし、時は金曜日の夕方。我々のような開業医は土曜日も勤務日だが、一般的にはウイークエンド直前。医師会の職員だって、いわゆるサラリーマンなので退勤している。週末は業務をほぼ停止する。そんな業務停止前の爆発発言。おいおい、今、医師会のホームページを見たら、そこには、医師会会員の医療機関名簿が公開されている。発熱患者を診ない医療機関も含めて全会員の情報が入っている名簿だ。

 金曜日の夕方にそんなことを突然言われたら、市民も医療機関も混乱するじゃないか。やばい。やばいよ。普段は焼酎2杯で寝付く私だが、4杯飲んでも寝れなかった。

 さて、翌日の10月31日土曜日、朝、通勤中に東京都からのメールを受信した。

著者プロフィール

三浦和裕(三浦医院院長)◎みうら かずひろ氏。2004年帝京大卒。東京警察病院、聖マリアンナ医科大などを経て、2012年より現職。2017年より品川区医師会理事。日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本外科学会認定登録医、がん治療認定医。

連載の紹介

三浦和裕の「地区医師会感染症担当理事のホンネ(折々グチ)」
品川区医師会理事で、感染症も担当する三浦氏。普段、医師会では感染症関連の仕事は皆無だったのが、新型コロナの流行により、区内のPCRセンターの立ち上げなどに奔走し、いつの間にか、日々更新される新たな通知などを熟読し、医師会員向けに整理し直して発信する立場に。そんな三浦氏が、行政やら日本医師会、東京都医師会、学会からの膨大な情報を通読し、自身も発熱患者の診療の最前線に立つ中で感じたこと、疑問に思うこと(時々は愚痴も)を発信します。

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