前回は、医療現場でも問題となっている認知症患者の昼夜逆転や夜間徘徊など睡眠問題の背景要因の複雑さ、診断の難しさについて解説しました。今回は、その治療対策編です。

 認知症患者では不眠症はもちろんのこと、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚(レストレスレッグス)症候群、レム睡眠行動障害、周期性四肢運動障害、薬剤の副作用による睡眠障害などさまざまな睡眠障害に罹患しています。脳器質障害のため複数の睡眠障害が併存していることもまれではなく、治療に入る前にしっかりと鑑別診断する必要があります。睡眠薬の効果が期待できる不眠症は、むしろ少数派であることを念頭に置いて症状を診立てましょう。

認知症の睡眠障害で介護者に伝えたい8箇条とはの画像

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