認知症では多様なBPSDが見られます。被害妄想、感情失禁、自閉、拒絶、幻覚、抑うつなど様々です。これらと並んで、夜間の不眠、昼間の強い眠気、昼夜逆転などの睡眠-覚醒リズムの異常はとても頻度が高く、多くの調査では頻度の高いBPSDのトップ3に入っています。

 認知症の睡眠問題は他のBPSDを悪化させる要因にもなります。その理由の1つは、不眠や昼夜逆転があると夜間覚醒時にBPSDが集中することが多くなり、介護負担が増大します。いったん夜間のBPSDが激しくなると、デイケアなどを利用しても、せっかく人手がある昼間に居眠りばかりしています。それでは自宅に戻っても眠れるはずがなく、夜間のBPSDが悪化するばかりです。

 そもそも認知症では、なぜ睡眠問題が多いのでしょうか。その理由は主に3つあります。

認知症の睡眠問題は「診立て」が肝心の画像

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