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第5回
不眠治療で大事な「3つのP」とは

2018/09/27
三島和夫(秋田大学精神科学講座)
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 不眠症の「P」といえば「3つのP」ならぬ「5つのP」が有名です。多くの診断・治療マニュアルにも載っているのでご存じの先生も多いでしょう。不眠症の5大原因の英語の頭文字から取ったものです。

 5つのPをみてお分かりの通り、不眠症の原因は実に多岐にわたります。教科書的には、これらの原因を同定してそれを取り除くことから始めるのが不眠診療の定石とされています。この定石は、急性不眠については間違いではありません。ところが慢性不眠症についてはこの理屈は通用せず、いったん慢性不眠症に陥ると、元々の原因を除去しても不眠症が改善しないことが多いのです。

著者プロフィール

三島和夫(秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座教授)●みしま かずお氏。1987年秋田大学卒。医学博士。秋田大学医学部精神科学講座助教授、米国スタンフォード大学医学部睡眠研究センター客員准教授、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。専門は精神医学、睡眠医学、時間生物学。日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事。『朝型勤務がダメな理由』(日経ナショナルジオグラフィック社 、2016)など著書多数。

連載の紹介

三島和夫の「知って得する睡眠臨床」
日本人の5人に1人が悩まされている睡眠問題。眠れない、眠いと訴える患者にどう対処するべきか、医師の悩みも少なくありません。日本睡眠学会の『睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン』を取りまとめた、睡眠医療の第一人者である三島氏が、プライマリ・ケア医が押さえておくべき睡眠障害の診立て方と対処法をやさしく解説します。

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