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痛風患者で定期的な尿酸値測定は必須?

2018/12/10
佐々木 貴紀(メドレー)

 「痛風発作が1度だけ、または発作が頻回でない患者の高尿酸血症治療は推奨しない」

 「尿酸値のモニターがより良いアウトカムにつながるという根拠はない」

 上記は、2017年に米国内科学会(ACP)が発表した痛風の治療ガイドライン1)に記載されていた内容です。一方、日本では痛風発作を起こしたことがあれば、高尿酸血症の治療介入することが多いですし、尿酸値を定期的に測ることは実際の診療現場でよく行われると思います。そういった実情を考えると、米国内科学会の提言を意外な内容と感じられた方も多かったかもしれません。

 痛風は関節痛の原因として頻度の高い疾患です。今回は各国の高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインや推奨を通して、痛風予防のための最善の尿酸降下療法について考えてみたいと思います。

日米ガイドラインの比較
 さて、米国内科学会のガイドラインを見る前に、日本のガイドラインはどうなっているか確認してみましょう。

 日本では、『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版(2012年追補版)』2)が日本痛風・核酸代謝学会から発表されています。同ガイドラインの薬物治療目標のステートメントは以下のようになっています。

著者プロフィール

メドレー社の運営するオンライン医療事典「MEDLEY」の編集メンバーがリレー形式で執筆します。監修は園田唯(メドレー社医療監修、医師)が行います。

連載の紹介

関節痛の診かたアップデート
よくある関節の痛みだけれども、鑑別疾患を考えると難しい――。この連載では、遭遇することが珍しくないこうした場面における診断アプローチの仕方について考えていきます。

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