「3日前から咳と痰? メジコンとムコダインで」
 「先月から咳が続いている? じゃあシムビコートを」
 「黄色い痰が多い? それではクラリスも」

 プライマリ・ケア領域において咳や痰は最もコモンな主訴の1つであり、上記のようなシチュエーションは全国で毎日見られるものです。しかし、咳や痰の鑑別診断は多く、治療法についても近年、吸入薬をはじめとした選択肢が増え、呼吸器内科医ですら食傷気味かもしれません。

 今回は日本呼吸器学会の『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019』(以下、ガイドライン)を基に、長引く咳の原因として代表格である咳喘息を中心に、ベターな成人咳嗽診療について前編・後編に分けて考えてみたいと思います。

咳嗽診療、どこから「本気」を出す?の画像

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