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医療制度改革のヒントを探る

第14回
海外における病院経営チェックの仕組み

2010/08/24
ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)

 先進諸外国では、主として保険機関が医療支払者として病院経営の非効率をチェックし、費用対効果の視点から費用抑制を促す役割を担っている。

 例えば、英国(スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは除く)では、各保険機関が監督機関による厳格な経営監査を通じてコストを管理する仕組みができあがっている。英国では、医療サービスは国が担っているが、各地域の医療提供体制についてはプライマリ・ケア・トラスト(PCT)という地域の保険者がその責任と権限を担い、一次医療の充実を図っている。2007年時点で英国全体には152のPCTがあり、各PCTは、PCTの経営陣と外部の人材から成る取締役会によって統治されている。

著者プロフィール

ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)●オックスフォード大学にて経済学修士・博士号取得。1995年より日本在住。2001年マッキンゼー入社。アジア諸国(主に日本)でのヘルスケア分野を主に担当。

連載の紹介

医療制度改革のヒントを探る
マッキンゼーが、日本国内の医療制度について2008年末に独自にまとめたレポート「医療制度改革の視点」の内容を順次紹介していきます。ぜひ一緒に考えてみてください。本連載の意義と目的については、こちらをご覧ください。

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