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医療制度改革のヒントを探る

第10回
医療資源の配分は適切か

2010/07/27
ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)

 医療供給の問題は、病床過多以外にも存在している。以下では、医師をはじめとする医療資源の配分がどうなっているかを見ていく。

 診療科ごとの医師数を、人口当たりの医師数の国際比較を通して分析したところ、脳外科、外科など一部の診療科では医師が多いが、麻酔科、精神科では医師不足という偏在が見受けられる。

 また、新人医師は、必ずしも需要の高い領域(医師の少ない診療科)を選択するわけではない。現実の医師の偏在に対して、需要と供給のミスマッチが生じている。

著者プロフィール

ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)●オックスフォード大学にて経済学修士・博士号取得。1995年より日本在住。2001年マッキンゼー入社。アジア諸国(主に日本)でのヘルスケア分野を主に担当。

連載の紹介

医療制度改革のヒントを探る
マッキンゼーが、日本国内の医療制度について2008年末に独自にまとめたレポート「医療制度改革の視点」の内容を順次紹介していきます。ぜひ一緒に考えてみてください。本連載の意義と目的については、こちらをご覧ください。

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