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医療制度改革のヒントを探る

第3回
難しい選択を迫られる日本

2010/05/11
ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)

 では、医療費増と既存財源のギャップを埋めるための、より現実的なシナリオにはどのようなものが考えられるのだろうか。その選択肢を検討していくが、いずれの場合も痛みを伴う改革となることは必至である。

 財源不足の解決策を、大きく2つの観点から見ていきたい。一つは、医療に関する需要と支出を抑制する施策。もう一つは、さらなる財源確保のための施策である。いずれの施策をとる場合も、今回の検討では、最低限保障されるべき「国民医療」の範囲を明快に定義した上で、それは担保するということを大前提にしている。

著者プロフィール

ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)●オックスフォード大学にて経済学修士・博士号取得。1995年より日本在住。2001年マッキンゼー入社。アジア諸国(主に日本)でのヘルスケア分野を主に担当。

連載の紹介

医療制度改革のヒントを探る
マッキンゼーが、日本国内の医療制度について2008年末に独自にまとめたレポート「医療制度改革の視点」の内容を順次紹介していきます。ぜひ一緒に考えてみてください。本連載の意義と目的については、こちらをご覧ください。

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