日経メディカルのロゴ画像

HbA1cはチェスのクイーン!?

2021/02/03
前田 泰孝(南昌江内科クリニック/一般社団法人南糖尿病臨床研究センター)

 チェスをされたことがある方はご存じだと思いますが、最強の駒はキングではありません。ルーク(十字方向)とビショップ(斜め方向)という将棋でいえば飛車角に相当する駒の両方の性能を持った「クイーン」が最強といえるでしょう。

 糖尿病を管理する上で最強のツールであるHbA1cにも2つの重要な臨床的意義が内包されています。1つは、血糖コントロール指標として、もう1つは血管合併症の予測マーカーとしての意義です。「同じことではないのか?」と思われがちですが、この2つは厳密に分けて考える必要があります。

著者プロフィール

前田泰孝(南昌江内科クリニック/南糖尿病臨床研究センターセンター長)●まえだやすたか氏。2002年九州大学卒業、03年福岡逓信病院、04年済生会福岡総合病院、05年九州大学大学院医学系学府博士課程入学、10年九州大学病院内分泌代謝・糖尿病内科助教、12年米ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター客員研究員、15年九州大学レドックスナビ研究拠点特任助教などを経て17年から南昌江内科クリニック糖尿病臨床研究センターセンター長。19年に一般社団法人南糖尿病臨床研究センター設立、同理事長を兼任。

連載の紹介

前田泰孝の「血糖の小窓から人を診る」
糖尿病のマネジメントに最も汎用されるのが、過去2~3カ月の血糖を反映する指標であるHbA1c。しかし近年、持続グルコースモニタリング(CGM)の登場により、HbA1cにとどまらない血糖評価・管理法が広がり始めています。個々の患者の病態の特徴を捉え、治療・指導を最適化する試みを紹介します。

この記事を読んでいる人におすすめ