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CGMが語る、知られざる血糖の世界

2020/07/27
前田 泰孝(南昌江内科クリニック/一般社団法人南糖尿病臨床研究センター)

 24時間、連続的に血糖の動きを追いかけることができる持続グルコースモニタリング(CGM)が初めて日本で使えるようになったのはおよそ10年前のことです。といっても、現在のように個人で自己管理に用いることができる“パーソナル”CGMでも、グルコース値が機器上に常に表示されている“リアルタイム”CGMでもありませんでした。しかも、センサーを皮下に挿入して3日間、有線でポケベルのような機械につながれていなければなりません。データを見るためにはいちいち機器本体を取り外し、パソコンで読み込む必要がありました。つまり、基本的に入院患者さんにしか使えなかったのです。防水機能もなく、入浴はできません。専用のビニール袋に機器を入れ、濡らさないよう気をつけながらシャワーだけ浴びてもらっていました。

著者プロフィール

前田泰孝(南昌江内科クリニック/南糖尿病臨床研究センターセンター長)●まえだやすたか氏。2002年九州大学卒業、03年福岡逓信病院、04年済生会福岡総合病院、05年九州大学大学院医学系学府博士課程入学、10年九州大学病院内分泌代謝・糖尿病内科助教、12年米ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター客員研究員、15年九州大学レドックスナビ研究拠点特任助教などを経て17年から南昌江内科クリニック糖尿病臨床研究センターセンター長。19年に一般社団法人南糖尿病臨床研究センター設立、同理事長を兼任。

連載の紹介

前田泰孝の「血糖の小窓から人を診る」
糖尿病のマネジメントに最も汎用されるのが、過去2~3カ月の血糖を反映する指標であるHbA1c。しかし近年、持続グルコースモニタリング(CGM)の登場により、HbA1cにとどまらない血糖評価・管理法が広がり始めています。個々の患者の病態の特徴を捉え、治療・指導を最適化する試みを紹介します。

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