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International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseから
マルトフィリアは外来COPD患者からも検出!?

2022/01/18
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 Stenotrophomonas maltophilia、菌名が長く、「ステノトロフォモナスマルトフィリア」と若手医師が呪文のように唱えて覚える細菌の代表格です。ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌で、環境中に存在しますが、人工呼吸器関連肺炎の起因菌として重要なのです。

 メタロ-β-ラクタマーゼを産生するため、基本的にはβ-ラクタム系抗菌薬が効きません。ST合剤を用いることが多いことから、「菌名の最初が『St』なので『ST合剤』と覚えるといいよ」と若手医師に伝えています。

 今回紹介するのは、International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseに掲載された、「外来COPD患者の喀痰からStenotrophomonas maltophiliaが検出されときの意義(Significance of Stenotrophomonas maltophilia When Detected in Sputum of Ambulatory Patients with COPD.)」(Soumagne T, et al. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2021 Oct 20;16:2895-900.)です。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」で論文の解説やエッセイを執筆。著書は『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、他多数。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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