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喘息への生物学的製剤を途中でやめると…
European Respiratory Journalから

2021/09/28
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 私が診ている喘息患者さんの中にも、メポリズマブ(商品名ヌーカラ)、ベンラリズマブ(商品名ファセンラ)、デュピルマブ(商品名デュピクセント)などの生物学的製剤を使っている人がいるのですが、「途中でやめたらどうなるんですか?」とよく聞かれます。

 好酸球数がグっと下がって、増悪を全く起こさなくなった患者さんは、「もう治ったんじゃないのかな……」と思うはずですので、そう質問されるのも至極当然の話。

 メポリズマブとデュピルマブでは自己注射が保険適用されていますので、通院頻度が減ったとはいえ、いつまでこの作業を続けるのかな……という疑問も出てくるでしょう。

 今回紹介するのは、European Respiratory Journalに掲載された、「重症好酸球性喘息に対する長期メポリズマブを中止する vs 継続する(COMET研究)(Stopping versus continuing long-term mepolizumab treatment in severe eosinophilic asthma[COMET study].)」です(Moore WC, et al. Eur Respir J . 2021 Jun 25;2100396.

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」で論文の解説やエッセイを執筆。著書は『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、他多数。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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