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「呼吸困難」は遺伝する?
Thorax誌から

2021/09/16
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 呼吸器内科医を長年続けていると、親子そろって同じ疾患にかかるパターンを目にすることがあります。中には症状も似通っていることがあり、その最たるものは「呼吸困難」です。

 喘息や肥満が遺伝性であることは明白ですが、じゃあそれらに伴う呼吸困難はどうか。そもそもこういう呼吸困難を感じるドライブ(呼吸中枢からの命令)に関して遺伝性は認められるのかどうか──、神様しか分からないであろう領域に人間が足を踏み入れました。

 今回紹介するのは、Thorax誌に掲載された、「世代を超えた呼吸困難:RHINESSA世代研究(Breathlessness across generations: results from the RHINESSA generation study.)」です(Ekström M, et al. Thorax. 2021 Jun 14;thoraxjnl-2021-217271.)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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