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COPDが急速に悪化したらアレを疑う
JAMAから

2021/03/23
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下では血栓塞栓性疾患が増えるということで、当院のコロナ病棟でもDダイマーをよく測定しています。実際に重症化する患者さんの方が、少しだけ平均Dダイマー値が高い印象ですが、それをもってヘパリンを開始すべきかどうか、答えが出ていません。

 さて、明らかな誘因のないCOPD増悪の16.1%に肺血栓塞栓症があるという報告があります1)。私たち呼吸器内科医も、COPDの増悪にしては何だか感染徴候が乏しいな……というときは肺血栓塞栓症を疑ってかかっています。

 今回紹介するのは、天下のJAMAに掲載された、「急速に呼吸器症状が悪化したCOPD入院患者における肺血栓塞栓症の有病率(Prevalence of Pulmonary Embolism Among Patients With COPD Hospitalized With Acutely Worsening Respiratory Symptoms)」です(Couturaud F, et al. JAMA . 2021 Jan 5;325(1):59-68.)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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