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「気管支鏡後の肺炎」のリスク因子は○○
Scientific Reports誌から

2021/02/09
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 多摩総合医療センターから、貴重な報告です。いや、お世辞じゃなくて、本当に貴重なんです。

 気管支鏡検査を行った後に患者さんが発熱した場合、「えらいこっちゃ、肺炎やで!」と呼吸器内科医が慌てるかといえば、そうでもなく、一時的な反応であることが多いので、まずは静観するのが普通です。「サイトカインがちょっと反応しちゃったぜ」という程度です。しかし、中にはガチで肺炎になってしまう患者さんもいます。特に気管支肺胞洗浄を行った後は、洗浄液によって一時的に肺の透過性が低下するため、評価がなかなか難しいところです。

 今回紹介するのはScientific Reports誌に掲載された、「気管支鏡後の肺炎のリスク:症例対照研究(Risk factors for post-bronchoscopy pneumonia: a case-control study.)」です(Sato Y, et al. Sci Rep . 2020 Nov 17;10(1):19983.)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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