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自然気胸の術後に胸腔ドレーンを入れない選択肢
Asian Journal of Surgeryから

2020/12/22
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 気胸診療の世界は“less is more”になりつつあって、「へいへいオイラそんな簡単に胸腔ドレーンなんて入れないぜ!」という流れになっています。多分。

 虚脱率が3割以上という大きめの気胸であっても、胸腔ドレナージはおろか、穿刺脱気もしないという保存的戦略の有効性が示されています1)。こんな時代になるなんて。令和の気胸診療はかなり攻めています。

 とはいえ、日本で自然気胸を診たときに胸腔ドレーンを入れずに夜を越すのはなかなか勇気の要ることです。「ドレーンを入れなかったこと」が医療安全的に問題になるのであれば、防衛医療的な側面からも、ドレーンを入れたくなりますよね……。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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