
欧米では社会問題になっている肥満。実は、男女を問わず喘息のリスク因子であることが知られています1-5)。日本においても、重症喘息の患者さん約500人を対象とした研究において、女性コホートで肥満は頻回な喘息増悪と関連していることが示されています(補正オッズ比2.29、95%信頼区間 1.24-4.22)6)。
肥満喘息の治療は、吸入薬よりもまず減量ありきなのですが、実際のところ皆さん本当に減量できているのでしょうか?
今回紹介するのはEuropean Respiratory Journalに掲載された、「肥満患者の新規発症喘息の長期的予後(Long-term prognosis of new adult-onset asthma in obese patients)」です(Ilmarinen P, et al. Eur Respir J. 2020 Oct 8;2001209. doi: 10.1183/13993003.01209-2020.)。