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主治医は悲しい~肥満喘息患者の治療成績~
European Respiratory Journalから

2020/12/08
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 欧米では社会問題になっている肥満。実は、男女を問わず喘息のリスク因子であることが知られています1-5)。日本においても、重症喘息の患者さん約500人を対象とした研究において、女性コホートで肥満は頻回な喘息増悪と関連していることが示されています(補正オッズ比2.29、95%信頼区間 1.24-4.22)6)

 肥満喘息の治療は、吸入薬よりもまず減量ありきなのですが、実際のところ皆さん本当に減量できているのでしょうか?

 今回紹介するのはEuropean Respiratory Journalに掲載された、「肥満患者の新規発症喘息の長期的予後(Long-term prognosis of new adult-onset asthma in obese patients)」です(Ilmarinen P, et al. Eur Respir J. 2020 Oct 8;2001209. doi: 10.1183/13993003.01209-2020.)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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