日経メディカルのロゴ画像

膿胸では「RAPIDスコア」を使ってみよう
European Respiratory Journalから

2020/10/27
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 膿胸は、1万年と2千年前から「見た目が膿っぽかったら膿胸」という定義になっています。「肺炎~肺炎随伴性胸水~膿胸」のスペクトラムの中で、細かい分類などが提唱されていますが、臨床医として重要なのは「胸腔ドレナージが必要かそうでないか」です。

※出典:創聖のアクエリオン

 その重症度を推し量る指標として、「RAPIDスコア」が最近注目を集めています。

 今回紹介するのはEuropean Respiratory Journalに掲載された、「成人胸腔内感染症におけるRAPID臨床リスク予測スコアの前向き妥当性:パイロット試験(Prospective validation of the RAPID clinical risk prediction score in adult patients with pleural infection: the PILOT study.)」です(Corcoran JP, et al. Eur Respir J. 2020 Jul 16. pii: 2000130. doi: 10.1183/13993003.00130-2020.)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

この記事を読んでいる人におすすめ