日経メディカルのロゴ画像

13年ぶり改訂、肺NTM症ガイドラインの変更点(前編)
Clin Infect Dis誌などから

2020/09/08
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 肺非結核性抗酸菌(NTM)症はこれまで、多くの国において、米国胸部疾患学会(ATS)および米国感染症学会(IDSA)のガイドラインに準じて治療されてきました。実はこのガイドライン、このたび13年ぶりに改訂されました。2007年から長年更新されていなかったため、世界中の医師が待ちわびていたモノです。

 というわけで、今回から2回にわたって紹介するのは、ATS/欧州呼吸器学会(ERS)/欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)/IDSAが合同で発表した「肺NTM症の治療:ATS/ERS/ESCMID/IDSA臨床プラクティス公式ガイドライン(Treatment of Nontuberculous Mycobacterial Pulmonary Disease: An Official ATS/ERS/ESCMID/IDSA Clinical Practice Guideline)」(Daley CL, et al. Clin Infect Dis. 2020 Jul 6:ciaa241. doi: 10.1093/cid/ciaa241.など、複数の雑誌に掲載)です。今回のガイドラインからERSとECSMIDが加わっています。菌種についてはMycobacterium abscessusに関する部分が大幅に追記されました。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

この記事を読んでいる人におすすめ