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COPDの新たな気管支鏡治療:TLD
Am J Respir Crit Care Med誌より

2019/10/28
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 COPDに対して行われる気管支鏡治療といえば、嚢胞が大きく肺機能を障害している場合に、その責任気管支に気管支バルブを留置する「肺容量減量術(lung volume reduction)」があります。

 しかし、近年国際学会で注目されている新しい気管支鏡治療があるのです! 気管支鏡下で神経を焼灼する治療法、その名も TLD(targeted lung denervation)です!

 TLDは、神経を永続的に破壊することで、気道抵抗と粘液過剰分泌を減少させる効果があります。喘息に対する気管支サーモプラスティと似ていますが、サーモプラスティでは3回に分けて複数箇所加温するのに対し、TLDは中枢気管支の神経を焼灼する治療で、部位も異なります(図1)。

図1 TLDの治療部位(今回紹介した文献より引用)

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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