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Thorax誌より
N-アセチルシステインはアミノグリコシドの耳毒性を予防する

2015/12/04
倉原 優(近畿中央胸部疾患センター)
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 ご存知の通り、耳毒性はアミノグリコシドの重大な副作用です。耳毒性は、前庭神経障害と蝸牛神経障害の2種類があります。これらは抗菌薬が有毛細胞に障害を与えることによって起こるとされています。耳毒性は濃度依存的に出現すると考えられており、累積投与量・期間と関連しています。そのため、結核治療におけるアミノグリコシドの使用は、できるだけ短期間で済ませたいところです。しかし、標準的な内服治療が難しい結核患者さんではこの薬剤は重要な位置付けです。特に多剤耐性結核のように使える薬剤が少ないケースでは、非常に重宝します。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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