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Chest誌から
ヘロイン吸入はCOPDの原因になるか?

2015/08/07
倉原 優

 ヘロイン。なんか吸っちゃいけないもの、危ない人が吸うもの、といったよからぬイメージがあると思います。かく言う私もそういうイメージを持っていましたが、あまり詳しくはありませんでした。というワケで、まずヘロインについて勉強しましょう。

 Wikipediaによれば、「ヘロインはアヘンに含まれるモルヒネから作られる麻薬」だそうです。その依存性の高さから、日本国内では麻薬及び向精神薬取締法によって、ヘロインの製造・所持は規制対象になっています。「薬物の王者」(The king of drug) なんて代名詞もあるらしいです。要は麻薬、ということですね。

 なぜ医療用に用いられていないかというと、モルヒネよりも脂溶性が高く脳に取り込まれる量が多いためです。ヘロインは静注で使われることもありますが、吸入の場合、典型的にはすず箔やアルミホイルの上に粉末を載せて下から火で炙ったものを吸います。鼻から吸うことが多いようですが、たばこのように巻いて口からスパスパ吸うこともあります。なんだか結構手間暇がかかるみたいで、面倒くさそうですね。

 さて、このヘロインの吸入が若年性COPDの原因になっているのでは、という指摘があります。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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