日経メディカルのロゴ画像

Lancet誌より
肺癌の鑑別に使うのは気管支鏡かEBUS-TBNAか

2015/04/03
倉原 優

 気管支鏡検査は日々進歩しつつあります。最近では、「超音波ガイド下経気管支針生検(Endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration:EBUS-TBNA)」や「ガイドシース併用気管支内腔超音波診断(Endobronchial ultrasonography with a guide sheath:EBUS-GS)」といった超音波を併用した気管支鏡が登場しています。

 EBUS-TBNAは、気管支鏡の先端に超小型の超音波装置を装着し、気管支の内側から超音波で壁の外側の病変を確認し、穿刺針が病変に当たっているかを確認しながら行う方法で、EBUS-GSは超音波の機器に一回り太い管(ガイドシース)を装着し、病変の位置を確認した後にそのガイドシースだけを残して超音波の機械を抜去し、ガイドシース内に生検鉗子を挿入するものです。

 さらに、今後はクライオプローブ(Cryoprobe)が使用可能になるのではと考えられています。これは、検体採取時に凍結することで、検体量が安全に大きく採取できるという手技です1)。さらに、超音波とクライオプローブを組み合わせた技術も注目を浴びており2)、呼吸器内科領域のインターベンションは大きく変革する可能性を秘めているのです。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

この記事を読んでいる人におすすめ