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CHEST誌から
海外では想像以上にCOPDの誤診が多い!?

2015/02/24
倉原 優

 呼吸器内科は市中肺炎・肺血栓塞栓症といった急性疾患から、肺癌・COPDといった慢性疾患まで幅広い疾患を扱うため、呼吸器内科医が読まなければならない論文は膨大です。

 私は、土日、祝日を除き1日1つ論文を読んでいます。これには理由があります。

 研修医時代、私の後輩(今は立派な総合診療科医)が「1日3つ論文を読んでいる」と豪語していたため、「コレは負けていられぬ」と思い、1日1つ論文を読み始めたのがきっかけなのです。

 後輩よりも少ない目標でちょっぴり情けないですが、そこまでキャパシティが豊富な人間ではないので、1日1つが限界のようです。

 今月から、そんな私が普段読んでいる呼吸器内科の論文を紹介させていただきたいと思います。


 さて第1回目の論文は、私たち呼吸器内科医がよく遭遇するCOPDの論文で、2014年12月のCHESTに発表されたものです。日本では、COPDと言えば痩せ型の体型がイメージされます。しかし、海外では想定しているよりもCOPDの誤診が多いのではないかというのがこの論文の概要です。

 紹介するのは、「臨床的にCOPDと診断された患者における、体重と気流閉塞・吸入薬治療の関連性(The Association of Weight With the Detection of Airflow Obstruction and Inhaled Treatment Among Patients With a Clinical Diagnosis of COPD)」というタイトルの論文です(Bridget F.Collins,et al.Chest.2014;146(6):1513-20.)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。自身のブログ「呼吸器内科医」を基に『ねころんで読める呼吸のすべて』(2015年)、『咳のみかた、考えかた』(2017年)などの書籍を刊行している。

連載の紹介

Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。呼吸器診療に携わる医療従事者が知っておくべき薬や治療、手技の最新論文の内容を、人気ブログ「呼吸器 内科医」の著者が日々の診療で培った知見と共に解説します。呼吸器診療の最先端を学べる臨床連載です。

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