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3/22放送 TBS系『駆け込みドクター!』から
ビックリ! 世界のメタボ対策事情

2015/03/28

 最近、健康番組は、なぜか認知症ばかりを扱っていて、まるで新味がありません。なので、このコラムの更新も滞りがちですが、いつもは芸能人の健康診断ばかりやっている『駆け込みドクター』が、今回は「超・人間ドック」だというので、何が「超」なのか、眉にツバをして観てみました。

 ……しかし結果的には、芸能人の人間ドックの結果をランキング形式で発表していく、いつもの展開でした。だったらこのコラムで取り上げるまでもないか、と思ってガッカリした気持ちで見ていたのですが、番組のテーマと関係なく突然挿入されたコーナーがやけに面白かったので、今回は、そこだけ紹介しようと思います。

 それは「世界のメタボ対策事情」というコーナーです。最初に紹介されたのは、米カリフォルニア州の取り組み。同州バークレー市では、「砂糖が入った炭酸飲料などへの課税」として、缶ジュース1本あたり14円の課税をすることに決まったそうです。課税をすることで砂糖の多い炭酸飲料の消費量を減らし、肥満解消を狙うんだとか。これはいわゆる「ソーダ税」といわれているもので、メキシコやフランスでも導入が進んでいるそうです。日本のタバコの重課税と同じ仕組みですね。

 続いて、経済成長の目覚ましいドバイ。こちらでは、2カ月間に減量した体重に応じてゴールドをもらえるダイエットコンテストが行われています。1kg痩せると1gの金がもらえるというこのコンテストでは、11kg痩せた人や26kg痩せた人がいたそうで、賞金合計は1億円を超えているんだとか。国が豪華商品をエサに国民にダイエットを促すって、お金持ちな国ならではのチャレンジですが、もし賞金額以上に医療費抑制効果があれば、日本でも試してみる価値はあるのかもしれません。まあ、無理な減量で、逆に体を壊してちゃ元も子もないですが。

 一方、成人の肥満率が7割を超えるというメキシコのメキシコシティでは、スクワットを10回行うと電車やバスが1回無料になるというサービスが導入されました。しかもスクワット回数を測定する機械には、肥満対策の情報が表示されるため、運動(スクワット)をしながら勉強もできて一石二鳥。素晴らしい取り組みですね。

 以上が「世界のメタボ対策事情」ですが、もう一つ、こちらもメインテーマとは関係なく挿入された「うんち予知センサー」の紹介も興味深いものでした。腹部に貼り付けた小型の装置(超音波センサー)が、直腸にたまった便の量を測定することで、次のトイレの予想時間を知らせてくれるのです。スマートフォンに連動していて、10分前になるとアラームを出してくれます。

 この装置、とあるベンチャー企業が開発していて、年内には発売される見込みだそう。特に介護の分野での活用が期待されています。介護する側もされる側も、排便のタイミングが分かるって、とても意味があると思います。発売されたら、一気にブレークするのではないでしょうか。

著者プロフィール

くめ やすはる(薬剤師)●粂康晴氏。京都大学薬学部卒。大手製薬会社に20年以上勤務し、MR、研究開発、内部監査などを経験後に退社。糖質オフにこだわるレストラン「カーボオフ」を埼玉県の大宮にオープンした。

連載の紹介

くめやすはるの「健康番組タメツスガメツ」
テレビの健康番組にあおられて「私もこの病気じゃないかしら」と外来に押し寄せる患者たち。今週、テレビでどんなトンデモな健康番組が放映されたのかを、患者への説明に役立つ小ネタとともに、ご紹介します。

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