55歳の男性が、本日朝より気分不良を訴えて自宅で横になっていた(寝ていた)。夕方になってトイレに行こうとして立ったときに失神(約数分間)を起こし、顔面蒼白となったため家族が救急車を呼び、救急搬入された。胸痛・背部痛・頭痛・腹痛・腰痛など疼痛はなく、既往歴も特にない。
血圧:78/42mmHg、心拍数:130回/分、意識清明、SpO2:100%(5L/分マスク)、体温:36.7℃、心音・肺音に問題はなく、眼瞼結膜に貧血が見られた。血糖は180mg/dL、心電図のⅡ誘導モニターは以下の通りで、胸部X線・心エコー・腹部エコーでは問題なかった。
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著者プロフィール
河野寛幸(ERプロジェクト)●こうの ひろゆき氏。1986年愛媛大卒。福岡徳洲会病院救急総合診療部、救急センター長、福岡和白病院救急センター長を経て、2006年4月、救急医学教育のためにERプロジェクトを設立。

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