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【連載第2回 不整脈(1)-頻拍(tachycardia)の診断】
安定した頻拍と不安定な頻拍の鑑別が要

2006/07/06

 今回は、不整脈(1)として、頻拍(tachycardia)の診断について、救急初期診療で必要な知識を整理する。それぞれの頻拍の治療法については専門書に委ね、ここでは最小限にとどめる。

 本題に入る前に、不整脈治療の原則を整理しておこう。その原則とは電気的治療である。バイタルサインが安定しているときは薬物治療という選択肢もあるが、基本的には電気的治療が原則である。電気的治療の分類とその適応は表1の通りである。この中で、除細動カルディオバージョンの違いについて簡単に触れておく。これらは、同じ除細動器(除細動器/カルディオバータ)を使って行うが、適応疾患が違ってくるため、若干の手技の違いが出てくる。つまり、「同期」をかけるかかけないかということである。同期とは、QRSを認識してR波の直後に放電を行うことであり、同期させずに行うと、T波の上に放電して「shock on T」となり、VFを誘発する危険があるので注意したい。

著者プロフィール

河野寛幸(ERプロジェクト)●こうの ひろゆき氏。1986年愛媛大卒。福岡徳洲会病院救急総合診療部、救急センター長、福岡和白病院救急センター長を経て、2006年4月、救急医学教育のためにERプロジェクトを設立。

連載の紹介

【臨床講座】救急初期診療の12のポイント
救急疾患の中には、見逃すと致死的なものが少なくない。緊急的対応が求められる心血管系疾患と全身的主訴疾患を中心に、診断のポイントや初期治療のコツを紹介する。

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