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第13回 患者が嘘をつく理由
医師に嘘をつく患者にどんな言葉をかけるか

2020/11/10
岸見 一郎

(イラスト:田渕正敏)

 今回は嘘をつく患者とどう接すればいいかを考えてみます。

 患者が嘘をつくと治療に必要な情報を得ることができず、そのため治療に支障が出たり、余計な治療をしてしまう可能性があります。従って、患者が嘘をつかないことが治療には必要です。

 「嘘をつく患者」といってしまうと、患者にだけ非があるように聞こえますが、医師にも関係があります。「関係がある」ではまだ表現が弱く、もっと端的にいうならば、医師と患者の対人関係の中で医師が患者に嘘をいわせているのです。

著者プロフィール

岸見 一郎●きしみ いちろう氏。1956年京都生まれ、京都在住。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門である西洋古代哲学と並行して、アドラー心理学を研究。2013年に古賀史健氏との共著で刊行した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)は、200万部に迫るベストセラーに。精力的に執筆・講演活動を行っており、著書に『アドラー心理学入門』『幸せになる勇気』など多数。

連載の紹介

岸見一郎の「患者と共に歩む心構え」
こんな時、患者にどう向き合えばよいのか。患者の思いをどのように受け止め、どんな言葉を掛けるのか――。日常診療の中で直面する様々な場面において、対等な人間として患者と「共に歩む」ための心構えを、哲学者でありアドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎氏が、医療機関でのカウンセラーとしての経歴や、心筋梗塞治療を受けた患者としての経験なども交えつつ解きほぐしていきます。

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