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第12回 「閉じた質問」と「開いた質問」の使い分け
患者の本心を引き出す医師の「聞き方」

2020/10/06
岸見 一郎

 医師が外来で診察をする時に、患者や付き添い者とまったく言葉を交わさないということはないでしょう。もっとも、寡黙な医師もいれば、患者と確かに言葉を交わすけれども不機嫌だったり、態度が横柄なので患者のほうが気を遣ったり萎縮したりするという医師はいます。今はそういうことは措いておくとして、どんな医師でも患者の症状について情報を得なければならないので、患者に必ず質問をします。今回は、その質問の仕方について考えてみたいと思います。

著者プロフィール

岸見 一郎●きしみ いちろう氏。1956年京都生まれ、京都在住。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門である西洋古代哲学と並行して、アドラー心理学を研究。2013年に古賀史健氏との共著で刊行した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)は、200万部に迫るベストセラーに。精力的に執筆・講演活動を行っており、著書に『アドラー心理学入門』『幸せになる勇気』など多数。

連載の紹介

岸見一郎の「患者と共に歩む心構え」
こんな時、患者にどう向き合えばよいのか。患者の思いをどのように受け止め、どんな言葉を掛けるのか――。日常診療の中で直面する様々な場面において、対等な人間として患者と「共に歩む」ための心構えを、哲学者でありアドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎氏が、医療機関でのカウンセラーとしての経歴や、心筋梗塞治療を受けた患者としての経験なども交えつつ解きほぐしていきます。

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