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第7回 「それなら治療しなくてもよい」とは引き下がれないとき
完治しない病気の治療をどう患者に説得するか

2020/05/12
岸見 一郎

 病気になれば、治療を受け元の健康な状態に戻りたいと思うでしょう。完治するという希望があればこそ、たとえ苦痛を伴っても治療を受けようという気になるものです。しかし実際には、完治しない病気はあります。

 今回は、治療は必要だが治療しても完治することはなく今よりはよくはならないことを、患者にどう伝えればいいか考えてみましょう。

著者プロフィール

岸見 一郎●きしみ いちろう氏。1956年京都生まれ、京都在住。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門である西洋古代哲学と並行して、アドラー心理学を研究。2013年に古賀史健氏との共著で刊行した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)は、200万部に迫るベストセラーに。精力的に執筆・講演活動を行っており、著書に『アドラー心理学入門』『幸せになる勇気』など多数。

連載の紹介

岸見一郎の「患者と共に歩む心構え」
こんな時、患者にどう向き合えばよいのか。患者の思いをどのように受け止め、どんな言葉を掛けるのか――。日常診療の中で直面する様々な場面において、対等な人間として患者と「共に歩む」ための心構えを、哲学者でありアドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎氏が、医療機関でのカウンセラーとしての経歴や、心筋梗塞治療を受けた患者としての経験なども交えつつ解きほぐしていきます。

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