日経メディカルのロゴ画像

第5回 「どうしてこんなになるまで放っておいたのだ」といいたくなったら
患者が「身体からの声」にすぐ反応できない理由

2020/03/03
岸見 一郎

 患者に対して「どうしてこんなになるまで放っておいたのだ」といいたくなったことはありませんか。実際、そのような言葉を発した人もいるかもしれません。

 もちろん、患者は自分の身体の異常に気づいた時に、いち早く受診するべきだったとは重々承知しているはずです。それなのに、医師から非難された患者は受診したことを深く悔やむことになるでしょう。

著者プロフィール

岸見 一郎●きしみ いちろう氏。1956年京都生まれ、京都在住。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門である西洋古代哲学と並行して、アドラー心理学を研究。2013年に古賀史健氏との共著で刊行した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)は、200万部に迫るベストセラーに。精力的に執筆・講演活動を行っており、著書に『アドラー心理学入門』『幸せになる勇気』など多数。

連載の紹介

岸見一郎の「患者と共に歩む心構え」
こんな時、患者にどう向き合えばよいのか。患者の思いをどのように受け止め、どんな言葉を掛けるのか――。日常診療の中で直面する様々な場面において、対等な人間として患者と「共に歩む」ための心構えを、哲学者でありアドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎氏が、医療機関でのカウンセラーとしての経歴や、心筋梗塞治療を受けた患者としての経験なども交えつつ解きほぐしていきます。

この記事を読んでいる人におすすめ