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「喉の違和感」から心血管疾患を疑った理由

2020/12/25
木川 英(川越救急クリニック)

 異常なことが起こり続けた2020年も終わりに近づいてきました。案の定と言うか、想定内とも言えるかもしれませんが、新型コロナウイルスがまたも猛威を振るってきました。各地の医療機関の中でもスタッフや患者さんへの感染が起こっているようで、第3波の歯止めは効かない状況に思えます。Go Toキャンペーンは中止になりましたが、焼け石に水な印象は拭えません。

 救クリでも経験していますが、独居でほとんど出歩かず、誰とも会っていないような人が感染した例も散見されます。もはや誰がどこで感染するのか、ほとんど分からなくなっている印象です。 また、何らかの治療が必要な感染者を選別して入院させるか、自宅や療養施設など入院以外の方法で管理するかの判断も、現場に丸投げされているように感じられます。医療現場の頑張りだけに依存してしまう体制は、いつまでも続けられるものではありません。

 以前から、医療現場の疲弊を軽減するためには、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を指定感染症ではなく、5類感染症の扱いに変更する方がよいと考えてきました(関連記事)。しかし12月17日、そんな思いとは裏腹に、COVID-19を指定感染症から外すどころか、指定感染症としての扱いを1年間延長する方針が決定されてしまいました(関連記事)。

 このままでは、現場の混乱はいずれ限界に達して、本当の医療崩壊に達してしまうかもしれません。あるいは地域によっては、もう事実上の医療崩壊を見ているのかもしれません。最前線の現場の声なき声は国の上層部には届いていないのでしょうから、せめてこんなところから叫んでみました。

 前置きが長くなりましたが、前回の記事に対するご意見、ご感想ありがとうございました。 今回は、前回の症例で得た教訓を早速生かすことができた事例をご紹介します。


著者プロフィール

木川英(川越救急クリニック副院長)●きがわ あきら氏。2005年東海大学医学部卒。茅ケ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院)初期研修医を経て、08年救急医を志し八戸市立市民病院救命救急センターに勤務。13年から現職。

連載の紹介

木川英の「救急クリニック24時」
全国有数の”救急過疎地”サイタマに開業した救急専門の診療所に助っ人としてやって来た木川氏が、現場で感じた地域医療の問題、患者側の問題、医療経営の問題等々を綴ることで医療界に一石を投じる。

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