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「主訴:発熱」で門前払いの患者を診て思うこと

2020/05/28
木川 英(川越救急クリニック)

 首都圏の緊急事態宣言が解除されました。徐々に「いつもの」夏に向かっていくのか、それとも数週間後には再び「いつものではない」夏になってしまうのかまだ分かりませんが、新しい時代へ一歩を踏み出したことには間違いはありません。

 諸外国での悲惨な状況が伝わるたびに、「今のニューヨークの状況は2週間後の東京の姿だ」など色々と憶測が流れましたが、想定外なのか想定内なのか、欧米と比べて日本が深刻な状況を回避できたのは幸いなことと言えるでしょう。

 PCR検査数が少ないだとか、早くロックダウンしろだとか、色々な所で色々な人が色々なことを声高に訴えていました。その一方で、建設的な意見や至極真っ当な考えは、あまり広まることなくうやむやにされていた気がします。コロナ禍に限らず非常事態の際に、毎回こうした状況が繰り返されていると思うのは偏屈な思考でしょうか……。

 救クリは、5月に入ってから保健所の委託を受け、PCR検査が可能なクリニックとなりました。ところが、こうした中でなかなか困った事案が増えてきました。2つの症例をご紹介します。

著者プロフィール

木川英(川越救急クリニック副院長)●きがわ あきら氏。2005年東海大学医学部卒。茅ケ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院)初期研修医を経て、08年救急医を志し八戸市立市民病院救命救急センターに勤務。13年から現職。

連載の紹介

木川英の「救急クリニック24時」
全国有数の”救急過疎地”サイタマに開業した救急専門の診療所に助っ人としてやって来た木川氏が、現場で感じた地域医療の問題、患者側の問題、医療経営の問題等々を綴ることで医療界に一石を投じる。

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