今年の夏は、暑いと言えば確かに暑いですが、昨年と比較すると過ごしやすい気がします。もはや感覚が麻痺しているからでしょうか……。

 それでも、まだまだ熱中症にはなり得ますし、油断はできません。熱中症における主症状の病態は血液量減少(hypovolemia)です。しかし、未だに一過性意識消失を「一過性脳虚血発作(TIA)」と決めつけてしまう医療従事者がいることには正直驚かされます。昨年11月の薬師寺泰匡氏のコラム『バス運転手の頭部MRI義務化って意味ある?』でも記載があるように、失神の原因は脳以外である場合が大半です。今回は、救クリを受診した意識障害(一過性も含む)の患者さんについて、その原因を検討してみたいと思います。

「意識消失=TIA」の決めつけ、やめませんか?の画像

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