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「意識消失=TIA」の決めつけ、やめませんか?

2019/09/05
木川 英(川越救急クリニック)

 今年の夏は、暑いと言えば確かに暑いですが、昨年と比較すると過ごしやすい気がします。もはや感覚が麻痺しているからでしょうか……。

 それでも、まだまだ熱中症にはなり得ますし、油断はできません。熱中症における主症状の病態は血液量減少(hypovolemia)です。しかし、だからと言って未だに、一過性意識消失を「一過性脳虚血発作(TIA)」と決めつけてしまう医療従事者がいることには正直驚かされます。昨年11月の薬師寺泰匡氏のコラム『バス運転手の頭部MRI義務化って意味ある?』でも記載があるように、失神の原因は脳以外である場合が大半です。今回は、救クリを受診した意識障害(一過性も含む)の患者さんについて、その原因を検討してみたいと思います。

著者プロフィール

木川英(川越救急クリニック副院長)●きがわ あきら氏。2005年東海大学医学部卒。茅ケ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院)初期研修医を経て、08年救急医を志し八戸市立市民病院救命救急センターに勤務。13年から現職。

連載の紹介

木川英の「救急クリニック24時」
全国有数の”救急過疎地”サイタマに開業した救急専門の診療所に助っ人としてやって来た木川氏が、現場で感じた地域医療の問題、患者側の問題、医療経営の問題等々を綴ることで医療界に一石を投じる。

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