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“救急”の受診理由、6割が「時間の都合」!?

2019/05/31
木川 英(川越救急クリニック)

 令和になりましたね。その前後の10連休、皆様はどのように過ごされたでしょうか。もう数週間も前のことですから、記憶が薄れているかもしれませんね。

 ゴールデンウイークの救クリは年末年始と同じ体制で、院長と私とで5日間ずつ分担して連日営業しました。

 概算ですが、連日50人前後の外来患者を診察し、4~5台の救急車を受け入れました。いずれの日も半数以上を発熱患者が占めていましたが、さすがにこの時期ですのでインフルエンザはほとんど見かけませんでした。それでも、一部流行している地域もあるようでしたが。

 一方で、ウイルス性胃腸炎の患者さんはとても多かった印象です。また、一見ウイルス性胃腸炎と思われる症状の患者さんの中には、虫垂炎や尿路感染症の人も混じっていました。連休でたくさんの患者さんが救クリに押し寄せる状況の中、こうした間違いやすい疾患を見極めるのは、救急医の腕の見せ所と言えます。

 このように大忙しだった救クリは、本来は名前の通り「救急」クリニックなのですが、実は患者さんからはそのように思われていない節があります。というのも、救クリを受診した患者さんに、受診目的についてのアンケートを行ってみたところ、私たちの予想とは異なる結果が得られたのです。今回は、そのアンケート結果について紹介したいと思います。

著者プロフィール

木川英(川越救急クリニック副院長)●きがわ あきら氏。2005年東海大学医学部卒。茅ケ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院)初期研修医を経て、08年救急医を志し八戸市立市民病院救命救急センターに勤務。13年から現職。

連載の紹介

木川英の「救急クリニック24時」
全国有数の”救急過疎地”サイタマに開業した救急専門の診療所に助っ人としてやって来た木川氏が、現場で感じた地域医療の問題、患者側の問題、医療経営の問題等々を綴ることで医療界に一石を投じる。

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