日経メディカルのロゴ画像

夜間診療専門の診療所に訪れた夜明け

2016/01/22
木川 英(川越救急クリニック)

 もはや新年をお祝いする雰囲気でもありませんが、恒例ですので言わせてください。

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 さて、週初めは小江戸にも雪が降り、ようやく冬本番と言った感じで、インフルエンザ、ウイルス性胃腸炎も蔓延し始めました。我々医療従事者は色々な状況に暴露されやすいので、いつもの時期以上に注意して活動しなければなりません。

 そんな新年一発目は、前々回の予告通り、昨年10月の日本救急医学会で発表した、救クリの実績をかいつまんでご紹介させていただきます。

 救クリを受診する患者は小児から高齢者まで、内因性から外因性まで疾患は多岐にわたります。大半は一次救急患者であり診察と処方、簡単な処置で帰宅となっていますが、救クリを受診する患者の中にも二次救急患者、三次救急患者がいるのが現実です。

 2014年に救クリを受診した総患者数は1万3811人でした。そのうち、入院または転院となった患者を検討して、どのような病態の患者が帰宅不能だったかを検討しました。

 救クリ受診後に入院または転院となった患者は、総患者数の1.19%に当たる165人で、このうち50人がCPA(心肺停止状態)でした。

 受診経路は、92.7%の153人が救急車で、ウオークインは7.3%の12人でした。

著者プロフィール

木川英(川越救急クリニック副院長)●きがわ あきら氏。2005年東海大学医学部卒。茅ケ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院)初期研修医を経て、08年救急医を志し八戸市立市民病院救命救急センターに勤務。13年から現職。

連載の紹介

木川英の「救急クリニック24時」
全国有数の”救急過疎地”サイタマに開業した救急専門の診療所に助っ人としてやって来た木川氏が、現場で感じた地域医療の問題、患者側の問題、医療経営の問題等々を綴ることで医療界に一石を投じる。

この記事を読んでいる人におすすめ