日経メディカルのロゴ画像

指先がない状態で20件搬送拒否された患者の肉声

2014/07/28
木川英

 また、暑い夏がやってきました。

 昨年の夏にこの地にやってきて早くも1年が経過しようとしています。

 その間、様々な出来事がありましたが、その中でも特に印象に残っている症例を通して、私がここに居る意義を問い直したいと思います(症例は患者さんを特定できないように画像も含めて色々な脚色を加えてありますが、ほぼ事実通りであることを断っておきます)。

 とある日曜日。16時から22時までの外来が終わり、一息入れて仮眠を取ろうとしていた矢先に、救急要請コールがありました。

救急隊 20歳代の男性の収容依頼です。

木川 どうぞ。

救急隊 Z町という川越市からは離れている町での事案です。近隣および周辺の医療機関20件以上に受け入れを要請したのですが、どこからも受け入れ困難だと言われたため、お電話を差し上げました。

木川 20件も……。概要をどうぞ。

著者プロフィール

木川英(川越救急クリニック副院長)●きがわ あきら氏。2005年東海大学医学部卒。茅ケ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院)初期研修医を経て、08年救急医を志し八戸市立市民病院救命救急センターに勤務。13年から現職。

連載の紹介

木川英の「救急クリニック24時」
全国有数の”救急過疎地”サイタマに開業した救急専門の診療所に助っ人としてやって来た木川氏が、現場で感じた地域医療の問題、患者側の問題、医療経営の問題等々を綴ることで医療界に一石を投じる。

この記事を読んでいる人におすすめ